サツグルメ!

札幌近郊の食べ歩き日記(炒飯、カレー、スイーツ)です。

あえて日本人好みの味に寄せない本格インドカレー屋さんが素晴らしい。日本にいながらしにて現地に行った気分になる。

札幌市中央区の『ジャドプール』に行って来ました。

採点★★★☆☆
オススメ度★★★★★

 

本格的なインドカレー屋さんです。
場所が地味にわかりにくいです。

 

 

ジャドプール

場所が分かりにくい理由は、小道を入った奥のほうにあって、道路からは見えにくいからです。 この情報がないと、たぶんカーナビで来ても、初訪問時は迷うと思います。

 
 

看板も何も出ていないので、カーナビに表示された地点あたりで、この風景を探して下さい。 奥に入っていけば、駐車場があります。

 
 

店に入ると、2階に案内されました。
民家を改造した作った感じですね。

 
 

場所も分かりにくいのですが、メニューもちょっと分かりにくいです。 初めてならば、南北セットがオススメ。
北インド、南インドのカレーを両方楽しめます。

 
 

それぞれ1つ選んで注文すればOKです。

注文しましたら、その後にやっておいたほうが良いことがあります。

それは、メニューの説明をじっくり読むことです。

 
 

 
おおよそは、こんな事が書いてあります。

説明の概要

  • この店は、南北双方のインド料理をできるだけそのままの味で提供している。
  • インド料理の特徴は「世界最大の豆食文化」「出汁の概念がない」。
  • 北インド料理は、パンが主食で、濃厚で贅沢な味わいの料理が多い。
  • 南インド料理は、米が主食で、油脂の使用量が少なく、和食との共通点も多く、ヘルシー。

 
 

▲南北インドプレート vo.11 2,200円

ちょっとお高い価格ではありますが、食べれば納得すると思います。
インドカレー料理の簡易フルコースみたいなプレートですので。

 
 

まずは、ピリヤニ。
インドを代表する料理のひとつで、インド風炊き込みご飯です。

食べると、とにかくいろんな味がして、なんとも説明のしようがない不思議な味わいです。 味の表現がしにくいということは、例えて説明できるような似た料理がないということでもあります。日本で一般的に食べる味とは一線を画した味わい。ほんと説明できない。

かなり独特な味なので、美味しいかと言われると、正直美味しくはありませんでした。 ただ、食べたくなくなるのかというとそれも違います。

なぜならば、異国の食文化を体験している感じが半端ないからです。これが本物のインドの味なんだ、と思って食べられるので、納得感があるんですよね。

 
 

こちらがライタ。
ヨーグルトと刻み野菜のサラダです。少しだけスパイシー。

メニューには、ピリヤニにかけても美味しいということでやってみました。

 
 

あ、ほんとだ、美味しい。

かなり独特だったピリヤニの味が、ライタのおかげでとてもマイルドになって食べやすくなりました。 ヨーグルトの存在は偉大ですね。

辛いカレーの舌休めにもなって、一石二鳥です。

 
 

ほうれん草とコーンのポリヤル。

ポリヤルとは、南インド料理で、揚げた野菜料理のこと。 インドでは、ほうれん草は一年通して旬の野菜のようで、よく使われるそうです。

これはほんと和食に近くて、日本人の口にもとても合います。

 
 

ブロッコリーのサブジ。

サブジとは、野菜の蒸し煮、炒め煮のこと。 ベジタリアンの多い地域でよく食べられる料理で、香辛料をまぶしてスパイシーにするそう。

これも日本風ですね。若干スパイシーなので、そこでインドだなぁと感じます。普通に美味しい。

 
 

チキンティッカ。

インドカレー屋さんでもよく出てくる、インドの肉料理。 ヨーグルトと香辛料に漬け込んだ鶏肉を、タンドールで焼いたもの。

見た目は唐揚げっぽいですが、揚げてはいなくて、焼いていて、脂分が少なめです。衣もついてないので、味わいは唐揚げとは全然違います。肉肉しい感じ。

単品で食べると、ちょっと味気ないので、個人的にはカレーと一緒に食べることが多いです。

 
 

ナン。
とてもスタンダードなナン。

メジャーなインドカレー屋さんでは、日本人が好むように、ナンにもいろいろバリエーションがあり、チーズナン、ガーリックナン等、ナンだけでも楽しめるような提供が多いですが、こちらは本当にシンプルなタイプです。

そのままだと特に味があるわけでもないので、カレーと一緒に召し上がりましょう。

 
 

ダル(豆)カレー。
豆はインドでは、日本でいう肉のように愛されて食べられている食材のようで、そういった地域での超定番がダルカレーなのだそう。 食べ慣れると、これが一番美味しく感じられるのだとか。

食べてみますと、うん、結構独特な味。 豆成分がとても強く、他店で食べるようなタイ風の豆カレーとは全然違います。豆の旨味を強く凝縮されたような味わい。ここまで強く出ると、好き嫌いがはっきり分かれそうです。

 
 

北インド:キーマ(ラムと鶏の合挽肉カレー)

日本でもおなじみのキーマカレー。 日本でインドカレーと言ったら北インドのことなので、よく食べ慣れた味です。

一番安定して美味しく食べられる味なので、最後のほうに食べると、後味がすっきりしそうです。

 
 

南インド:アンドーラチキン(トマトベースのチキンカレー)

今まで食べたトマトベースと明らかに違います。 日本でトマトベースというと、あっさりさっぱりしていてヘルシー志向があり、五穀米などと一緒に食べるイメージですが、こちらのカレーは、写真を見てのとおり、脂分たっぷりで結構濃厚です。

と言いつつ、味はさっぱりもしているので、ピリヤニと一緒に食べて、口の中に広がる味の種類を増やすと、美味しく食べられます。

  

あとがき

いやぁ、凄いメニューでした。
食べ終わった時の満足度が非常に高かった。

単に美味しいものを食べたいのならば、他にいくらでも選択肢はあるのですが、普段食べられない味のものを食べることが、ここまで満足度があるとは。

インドカレー屋さんって、どこで食べても美味しいのですが、逆に言うと、どこで食べても同じ味で、店ごとの特徴はあまりないことが多いです。 だから僕は、あまり好んでインドカレー屋には行かないのですが、この店は別格ですね。

ここまで特徴のあるインドカレー屋さんは初めてでした。

似たようなカレーの味に飽き飽きしているならば、ぜひ一度、この店で食べて頂きたい。

本格インドカレーの看板に、偽りなしです。

あ、あと、個人経営の店は臨時休業することも多いので、念の為、本日営業しているかどうかはFacebookページで確認してから行ったほうがいいです。URLは下に載せておきます。

 

アクセス

店舗: ジャドプール
住所: 北海道札幌市中央区南6西24-3-21 1F・2F
営業時間: 11:00~15:00, 18:00~21:30
定休日: 不定休
Facebookページ:ジャドプール - Facebook